アインシュタインより愛を込めて 感想
アインシュタインより愛を込めて、クリアしました。
私はエロゲを程よくプレイする人間で、毎月何が発売されるか調べているわけでもなければ、エロゲ用のTwitterアカウントもなくその辺の情報サイトも見ているわけではない。
強いて言うならエロゲメドレーはよく聴くくらいでした。
さて、このゲームを知ったきっかけは仕事の昼休み中に見た一本の動画でした。
この女の子下着じゃん!えっち!くらいの軽い気持ちで再生したが…
なにこの神曲!!!
OPの"新世界のα"に一瞬で聞き惚れてしまい、さらにヒロインの子(ロミ)の可愛さに惹かれて早速公式サイトで調べてみましたが、ある情報を見て手を止めた…
正直「まじかよ…」ってなりましたね。
理由はとあるゲームのせいで心に傷を負ったからなんですが。
また私は新島夕に〇されるのか…って思いつつも、内心では買おうかなって決意はしていたかもしれない。
曲好きだし絵も好みだから買おうかなって思っていたら続編(Apollo Crisis)が出ると書いてあったので、豪華完全版を買おう!と発売を待った。
発売日にメロンブックスで買ったものの、プレイを開始したのは二週間前。
某ゲームをクリアしたのでいよいよプレイ開始!
ゲームシステムについて
まず驚いたのがこれ
まさかのTwitter投稿機能!
令和のエロゲだなーと感心。
と言っても昔のゲームをやってきたわではないですが。
話はギャグを挟みつつテンポよく進んで、非常に読みやすかったです。
人と関わらずに生きてきた主人公の周太は彗星病という病に悩まされますが、その治療法としてロミは科学特捜部という部活を作るために部員を5人集めるように言う。
そして集まったメンバーと和気あいあいと過ごして…
いかないんだなーこれが。
結構あっさりOPムービー後は個別ルートに入るので、部として活動するのはメインのロミルートくらいしかないという…
それでも時々出てくるギャグ要員のサブヒロインの片桐猛がかなり笑わせてくれましたね。(キャプはないです)
あとSEがちょっと古いというか、「ガーン!」って時にピアノが鳴るとかちょっと懐かしい感じの日常パートでした。
このOPを何回再生したことか…
ぜひ聴いてください!
ヒロイン個別ルートについて
さて、ここからは若干のネタバレを含みますのでご注意ください。
攻略順はあるサイトで見て、
西野佳純→新田忍→坂下唯々菜→有村ロミ→GRANDの順にしました。
西野佳純ルート
端的に言うとボクシングでずっと負けてきたライバルに勝たせてあげようって話。
一緒にトレーニングして交流していき、次第に互いに惹かれあう内容ですが、
ライバル倒した!ありがとう!好き!付き合おう!って簡単にならないんですよねー。
この物語には彗星病という病が物語の中でキーになるわけですが、待ちに待ったライバルとの試合当日に彗星病の影響で体調不良になってしまいます。
それでもある作戦のおかげで佳純は無事にライバルに勝利し、科学特捜部の部室にいた主人公と合流して互いの想いを確かめ合う。そして…めでたく結ばれる。
エッチシーンに関しては何というか、「エッチでしたわ()」
特に付き合った次の日の(ry←これは自分でプレイしてほしい
そしていきなりの急展開。
旅行に出かけた周太・佳純・猛の3人は海で花火を見て、周太は佳純に自分の決意を伝える。
そしてその後、彗星病の治療をするわけですが…
結末が悲しすぎる。
なんでこんなことになるんだ…って喪失感。
これ以上のネタバレは避けたいので気になる方はぜひ購入を!
新田忍ルート
端的に言うとお店の営業を手伝ってあげる話。
経営が厳しくなった忍さんのために取引先を選んだり、実家から東京に来たお父さんを説得して…みたいな展開。
佳純ルートと違って、明確なゴールがあるわけではなく、日頃のお礼がしたいと言って高級料理店へ。
酒にシャンディガフで酔った忍さんがフラフラになってホテルで(ry
電車に乗った忍さんを連れ戻すシーンはベタだけど良かった。
そして、このルートの急展開は忍さんが妊娠したところから。
将来について楽しみができた周太に対して、彗星機構という組織が接触してくる。
そこの星まりすというキャラが意外と大事になったり…
組織に捕らえられた周太は世界のために戦うのだが、
ナニコレ
突然すぎて思わず撮ってしまった。
いきなりロボット要素が強くなって困惑したけどその辺は割愛。
さて、結末ですが数年後町に戻った周太が家に帰るとそこには……
例によってネタバレは避けますが、気になる人は購入をぜひ購入を!
坂下唯々菜ルート
端的に言うと彼女の周囲で不思議な現象について一緒に解決していく話。
週1くらいで家族に忘れられてしまう現象について調査をしていく。
その過程でラーメンを食べたり、出かけたりして交流を深めていく2人。
そして周太はロミに相談し、唯々菜に起こっている現象に彗星病が関わっているのではないかと結論付け、そして…
唯々菜ルートは急展開どころか彼女の存在が大きすぎてネタバレなしで書くのが難しすぎる…
唯々菜が周囲から見えなくなってしまったが、周太だけは彼女のことが見えていた。
それから共に生活する2人は小笠原諸島に行くことになり、船の中では互いの気持ちを確かめ合い、そして結ばれるが…
訳あって、とある能力に目覚めたいた彼女はそのことを自覚して周りから姿を消してしまう。
その後驚きの姿で周太に会いに来る。
Oh…マイエンジェル!
ちなみに「マイエンジェル坂下」は周太が言ってます。
ネタバレになるので正体については言いませんが、二重人格のようなものとして書きますが、今までの唯々菜と違った話口調にはグッとくるものがあり、声優さんってすごいんだなって思いました。
結末はなんとかハッピーエンドでいいと思う。
本人たちが幸せならOKです!ということで。
有村ロミルート
待ちに待ったロミルート。
彼女は全ヒロインのルートに絡んでいて、早く攻略したいなーって思ってたけど本格的に物語の根幹に迫っていく。
彗星病とは何か、ロミと周太の過去は?
様々なことが気になる中、2人は一緒に過ごしていた。
当たり前のように周太の家で寝泊まりするロミかわいい。
特に寝起きがかわいくて…
物語が動き始めるのは、再びポイントになる小笠原諸島。
小笠原諸島には彗星機構があり、そこへ招かれるように行こうとするが、科学特捜部みんなで行くことに。
そして
きちゃああああ
OP映像で毎回見てたから知ってるけどやっぱり水着は神!
しかし次の日の明朝、周太とロミは船を漕いで研究所のある島へ。
「いよいよか…」って思いながらも物語は終盤へ。
島の研究所で待っていた星まりすと救世主メシアに攻撃を受ける周太。
そこで、Σという鯨について何か知っている少女が、周太に話しかけてくる。
以前不良に襲われたのをΣに助けてもらったときに、彼女が力の使うのを見た周太はロミを助けるために力を使う。
ロミに想いを伝えて、放った一撃は敵が放ったミサイルを撃ち落とすことに成功する。
そして周太は…
ネタバレになるから書きたくないけど、これを書かないとGRANDルートが書けないので…
ロミルートというよりは物語の根幹に近づくための第2章という感じでした。
GRANDルート
いよいよGRANDルート。
ここまでで解決してこなかったものは
・彗星病について
・周太とロミの過去について
・"アインシュタインより愛を込めて"というタイトルの意味は?
・敵のボスである巫女とは何者?
・鯨はどうなる?
などなど。
これらをどのように回収するのか気になる状態でルートの開始。
冒頭はいきなり周太とロミの過去から。
成績優秀で更に優秀な父を持つ周太はクラスからの人気者だった。
そこで全国模試の結果が返ってきて周太は一位ではなく二位、そこで一位だったのがロミ、本名は比村茜。
周太は必要以上に茜に絡み、なんだかんだでいつしか2人は友達となる。
ターニングポイントは周太の父の研究だった。
周太の父は魂の存在を証明することに成功し時の人となるが、その後実証できなかったことで捏造疑惑が出る。
その後世間からバッシングを受けた父は心を閉ざしてしまう。
その状況を見た周太はロミと小笠原諸島へ向かい、冒険をする。
その時ある事件に巻き込まれた2人は海の中へ避難し、そこでΣから新世界の扉を開ける鍵を受けとる。
溺れたと思った2人は無事に生還し帰ることになる。
帰宅するとそこには…
第2OP "Answer"!
Ducaさんはエロゲメドレーでたくさん聴いてきたので、ゲームを通して聴けることに感動しました。
さて、過去編は終わり周太は鯨の中で目を覚ます。
身体が消えた周太は魂だけは鯨に移されたとのこと。
そして父の研究を活かして周太は自室に置いてあったアインシュタインに魂をエネルギー源にして、活動することができるようになる。
部のメンバーに正体を隠したままアインシュタインの姿で会いに行く。
いや怪しすぎか?ww
さて、ここでΣからロミが危ないと知らせを受ける。
急いで学校に向かうと屋上にはロミの命を狙う星の姿が。
そこでロボットVS人間では相手にならないと言ってロボットの姿をしたメシアが現れる。
正体を知っているからなんか心が痛い…
その後物語は急展開を迎える。
周太がずっと新世界の扉を開かずにいたが、突然鯨が起動して扉が開こうとしている!?
どういうこと???
大して考察とかしたことないので全然展開についていけず放心状態に。
鍵を開けたのは一体誰なんだ???
という展開ですがネタバレはしません。
鍵を開けた者の正体が分かり、それを周太とロミが止めに行き、最後はメシアと星も協力して止めることに成功!!
ネタバレ避けると一気に内容薄くなるけど、詳しくはぜひプレイしてほしい。
こうして全てが終わったロミは、海にやってきたアインシュタインを連れて長かった冒険に終止符を打つ。
この絵好きすぎる。
綺麗な海とボロボロのアインシュタイン、ロミの表情といい完璧すぎる。
その後改めて研究所を訪れたロミとアインシュタインは黒幕と対峙する。
もちろん黒幕について触れませんが。
そして彗星機構のボス、巫女について知ることになる。
この巫女の正体が続編に関わってきそうな予感が…
アインシュタインより愛を込めて
さて、SF要素が強めなこのゲームのタイトルですが、アインシュタインという名前のロボットがいるから?
みたいな浅い考えでいましたが巫女との最終決戦で遂にタイトルが回収されます!
いやーなんともビックリな展開で開いた口が塞がらない状態でした。
事前に知っていましたが、このゲームのGRANDルートED
"新世界のα male ver." なんですよ。
最初は手を抜くな、ちゃんと曲作れって思っていましたが、
怒涛のタイトル回収から、このEDが流れたときめちゃくちゃ鳥肌が立ちました…
手のひらちぎれるくらい手のひら返ししましたね。
もうこのEDじゃなかった世界線のこのゲームどうなったんだろう…
最後に
このゲームを通して知識を追い求めることの大切さについて考えさせられた。
小学一年生、ランドセルを背負ったばかりの頃、勉強が楽しくて仕方がなかった。
いつからか勉強より遊びたい欲が勝るようになっていた。
最終盤で、世界の真理が知りたくて扉を開こうとしたあの人の気持ちが、私には分からない。
でもいろいろなものを見たり聞いたりするのが容易な時代に、ただ過去の思い出に浸って新しいものを吸収しなくなった自分には刺さるシナリオだった。
確かにエロゲとしてはイチャイチャする時間は短かったが、間延びしない物語の進み方にはとても満足している。
1日1ルート完走できるボリュームでむしろやりやすかった。
GRANDルートのEDにて涙腺が崩壊したシーンを共有させてほしい。
坂下唯々菜ルート
辛い過去と戦いながらそれでも大切な人のために行動した彼女はすごいと思う。
この後どうなったか分からない、でもきっと美味しいラーメンを食べて素敵な笑顔を見せてほしい。
新田忍ルート
子供ができて幸せの中、何年も待たされたどころか逃げられたとすら考えるのに、
「おかえり」と言える忍さんの暖かさに感動した。
幸せな家庭を築いてほしい。
西野佳純ルート
恋人同士になれたのに、一年待たされた上に、あんな姿で帰ってきてすごくショックだったはずなのに最後はこんな表情できるなんてすごいと思った。
いつか元通りになったら今度こそ毎年恒例の花火を見てほしい。
有村ロミルート
どのルートでも周太のことを考えて行動して、常に力になってきた。
過去を乗り越えてこれからは前を向いて生きてほしい。
そして続編での活躍も楽しみにしている。
GRANDルート
素晴らしい作品を本当にありがとうございました。
アインシュタインより愛を込めて、これ以上の言葉はいらない。
冒頭にも書いた通り、このゲームは偶然出会ったものであり、もしかしたら知らないまま死んでいたかもしれない。
曲からゲームを知り、こうしてプレイできたことを心から嬉しく思う。
あの時買おうと決断をした自分を褒めたい。
こんなに余韻に浸ったゲームは今まであったか、この熱をTwitterで消化することは不可能だと思い、ブログを始めた。
正直、人生初ブログがこんなまとまりのない長文でいいのかな、って思うけど
時間が経った時、このゲームクリアしたときの自分はこんな気持ちだったんだと振り返れるかもしれない。
改めて、アインシュタインより愛を込めて 最高でした!